おはなし。

月夜



人に何かを望むことが
暴力のように思える時がある

全てが私の押し付けで
ただ重大な迷惑を
かけているだけのような


そんな気になった時は
人のいない場所に行きたくなる

思い至るのはいつも夜

月とだけ語らって
月にだけ頼って
あとさきも考えず
心の中でただ
ごめんなさい ごめんなさい と
無責任に謝らせてもらう


少し安心出来たら
また人の世に還る

繰り返すのはつらいけど

月が

もう還れと言うので

まだ学べと言うので

ふらりと
何事もなかったかのように

人の中に紛れていくのだ


詩片 12

どこからか
不愉快な
甘い匂いがしてきて
悲しくなった

物事が
駄目になっていく時の
あの匂い

悪い甘い匂いに騙されて
近寄ってしまう人の軽率に
腹が立って
泣けてくる


あんな奴を友達と思ってたなんてな


こんなのは
押し付けなんだろうけどさ

詩片 11

煩悩の百八つ

どうやってカウントしたのかな

あれもこれも一つのことでしょ

一と二を分けるのって難しい

kamo river

  この街で暮らし
  この街で生きてきた
  真昼にも星座の位置が解るほど

  景色の感情が読めるのだ
  この川の明日も知っている

  神様と寄り添い暮らす人々と
  混じり合いながら生きる

  懐かしいような
  束の間の命




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詩片10

完成すんな

私がいても

いなくても
プロフィール

トヨエス

Author:トヨエス
豊原エスと申します。
京都市左京区にてのんびり生息中。
http://toyoesu.main.jp/

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